アンコールワット観光ツアー(神になるためセレモニー空間)

神になるためセレモニー空間
アンコールワット王朝では強大権力を持つ王の存在は珍しく、いつも地方の勢力と競合していました。にもかかわらず500年にわたりシェムリアップ地域に王都が存在し続けたのは、この地域が経済政治的な要所であっただけでななく、前王の正当な継承者であることを証明するためでもありました。また、アンコール王朝の都は宗教上の聖都でもありましたからなのです。この聖地を支配下に入れて近隣を治めた王は自らのための寺院を造営し、そこで王になるための儀式を盛大に行きました。前王よりもさらに壮大な寺院を造営し、その権力を誇示しなければなりませんでしたのであります。
特にアンコールワットとはヒンドゥー教3大神の中のヴィシュヌ神に捧げられた寺院であると同時に、スールヤヴァルマン二世王を埋葬した墳墓でもありました。一見矛盾するようですが、死後に王と神が一体化するデヴァラジャ(神王)思想に基づくもので、寺院は信仰の対象物である以上、王が死後に住むため地上の楽園を意味していたのであります。
当時の人々は中央祠堂を構成する5基の尖塔を、宇宙の中心を模したものと考えていました。アンコールワットの創建者であるスールヤヴォルマン二世は、王権を神格化競合するために独自の宇宙観をここで実現しました。
中央の祠堂は、ヴィシュヌ神が降臨し、王と神が一体化する聖なる場所と考えられていました。新たに王位に就いたことを全国民にアピールする厳粛な儀式がここで執り行われたのであります。宗教によって方法は異なっていましたが、古来、王は神聖ななる場所を定めて宇宙の支配者である神々交信しました。アンコール地域に残された多くの宗教遺跡は、天界(宇宙)との交信場所だったのであります。

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