アンコールトム

アンコールトムは12世紀後半にヤジャヴァルマン七世と言う王によって建てられました。一辺3km、ほぼ正方形のアンコールトムはクメール時代最大の都 城であったとされます。1177年、ベトナムの中央にあったチャンバ族により一時的に 王都は陥落しましたが、ジャヤバルマン7世の指揮のもと4年後には奪還 に成功しました。中心にあるバイヨン寺院、王宮からはまっすぐな道が伸 び、四方にある5つの大きな門へと続きます。周壁外には環濠があり、それ にかかる橋には神と悪魔が大蛇ヴァースキで綱引きをしている乳海攪 拌の様子があります。これは中心にあるバイヨン寺院が不老不死の薬ア ムリタを生み出したマンダラ山であると言うことを示しています。ちなみに アンコールは「都市」、トムは「大きい」を意味します。正式名称は「ヤ ショダラプラ」です。

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