ホテル事情

観光客の増加にともない、国内のホテル建設は次々と進められています。特にアンコール遺跡観光の拠点となるシェムリアップは高級、中級さらに大小さまざまな

ホテルが建ち並び、その選択の幅は広いです。ゲストハウスの数に大きな変化がありませんが、ミニホテルは年々、増加の一途をたどっています。

首都プノンペンも、外資系の高級ホテルからエコノミーホテルまでその数は多いです。高級ホテルの建築はひと段落しましたが、華人資本の中級ホテルや小規模でオシャレなブティックホテルの建築は続いています。オフシーズンは割引料金を設定しているホテル、ゲストハウスも多いので、交渉の価値ありだ。

ホテルの種類

高級ホテル

シェムリアップやプノンペンには外資系のデラックスホテルがあります。また規模こそ小さいですが、リゾートを意識した施設とサービスを提供するホテルもオープンしています。当然、全室エアコン、バス(ホットシャワー)・トイレ、IDDコール可能な電話テレビ(衛星放送視聴可)、冷蔵庫付きです。無料インターネットサービスや館内ならワイ

ヤレスでインターネット接続が可能なホテルも珍しくないです。ホテル内の設備はレストラン、バー、ビジネスセンターはもちろんスイミングプールやサウナ、テニスコートまである所もあります。フロントや従業員の応対もスマートで気持ちがよいです。クレジットカードも使用可能です。ただし一部の高級ホテルではチェックイン時クレジットカードを提示するか、一泊分をデポジットとして先払いしなければなりません。クレジットカードを持ってない場合はチェックイン時に一泊分くらいの現金は用意しておきましよう。

中級ホテル

客室数が50室から200室までさまざまなタイプがあります。高級ホテルのようなこまやかなサービスは期待できませんが、室内はエアコン、バス(ホットシャワー)・トイレ、電話、テレビ(衛星放送視聴可)、冷蔵庫とひととおりの設備が整っています。小さながらプールやレストラン、みやげ物店などの施設をもつ所も多いです。シェムリアップでは国道6号線沿いに、プノンペンではモニボン通りなどの中心街に多いです。

エコノミーホテル

宿泊費を節約したいですが、ミニホテルでは不安という人には数は少ないですが、エコノミーホテルがあります。エコノミーといっても客室にはエアコン、テレビ、ホットシャワーなどひととおりの設備は整い、それなりに快適に過ごせます。ただし一般的にホテルの造りはやや古いです。

ミニホテル

数がぐっと増えているのが、個人経営のミニホテルです。たいていは20室程度のこぢんまりとした造りで、民家の一部を改装したものから、なかにはビジネスホテル顔負けの立派なものまでさまざまです。30US$程度の客室ならエアコン、テレビ、ホットシャワー付きです。清潔でサービスもよいとあってなかなか人気があり
ます

ヴィラ

シェムリアップに増えているのがこのヴィラ風ホテルです。直訳すれば「別荘」「庭付き邸宅」となりますがカンボジアではコテージやバンガロータイプのホテルが多いです。伝統的な木造高床式の民家を改装したり、欧米の別荘風だったりとタイプも料金もさまざまです。ただ寝泊まりするだけでなく、滞在そのものも楽しみたいという欧米人に人気です。

ゲストハウス

特にシェムリアップには大小のゲストハウスがたくさんあります。民家をか改装した10室程度のあアットホームな所が多いです。バイクタクシーやバスのチケット手配をしてくれる所もあり、便利です。5~8US$の室内には蚊帳付きのベット、シャワー、トイレ付きの部室もありますが、当然水シャワーです。10US$以下ではエアコンは望めずファン(扇風機)が大活躍です。こうした格安ホテルは旅行者同士の情報交換の場にもなっていますが、一方では部外者の進入が容易で、セキュリティに問題がある所が多いです。室内には貴重品を残さないように注意し、荷物にも必ず施錠しよう。また、ゲストハウスには低俗なスタッフも多く、トラブル多発のゲストハウスも多いです。女性だけの旅行で特に予算を節約する必要がないのなら、最低限「ホテル」名付く所に宿泊することをすすめます。

予約について

シェムリアップやプノンペンなどの都市部ではホテルの数が多いので、通常は予約なしでもまず大丈夫です。何軒かあれば必ずどこかに空き室があります。ただし
高級ホテルに泊まりたい時、夜遅く到着予定、ハイシーズン、年末年始などの場合は予約をしておいた方がいいです。予約をし、空港やバス停、船着場への到着時
刻を告げれば、無料で迎えに来てくれるミニホテルやゲストハウスも多いです。
プノンペン国際空港の到着ロビー、税関を出た正面には、ホテル案内カウンターがありますが、予約を受け付けているのは一部の高級ホテルに限られています。シ
ェムリアップ国際空港にも案内カウンターがあり、こちらは一泊15US$以上のさまざまなホテルの予約を受け付けています。

旅行会社・予約代理店を通す
日本の旅行会社でビザ取得や航空券の手配を頼む時、一緒申し込むのが手っ取り早い方法です。都市部やリゾート地の外資系高級ホテルなら、日本国内に直営の予約センターや予約代理店(レップ)をもっているので、そこを通して予約することも出来ます。

ホテルクーポンはホテルの予約と支払いを代行処理し、バウチャー(宿泊確認証)を発券するシステムで、利用する時は、まずホテルクーポン会社に連絡して希望ホテルの予約を申し込みます。ホテル代は日本国内で支払い、その後バウチャーを受け取ります。予約申し込みは電話はもちろん、インターネットで出来る会社もあります。出発の10日前くらいまでに申し込みたいです。ただし、出発の3日~一週間前(各社で異なります)からキャンセルにはキャンセル料金がかかるので注意です。

オンラインで各ホテルの予約サービスを行うインターネット会社を利用して予約が出来ます。各社とも観光地、都市部、リゾート地と予約可能なホテルを多数ラインアップしており、また日本語でのサービスを提供している会社も多数あり、予算や好みに合わせてホテルを選びます。ホテルの料金はもちろん、ロケーションや施設、設備やサービスなども写真でしっかりチェックでき、また宿泊客のコメントなどもあり非常に参考になります。

中級以上のホテルはもちろん、ミニホテルやゲストハウスでもたていはインターネットのEメールアドレスを持っています。英文でEメールを送れば、簡単に予約や間に合わせが出来ます。またウエブサイトを開設しているホテルではウエブサイトでオンライン予約が出来ます。それらのサイトにアクセスし、予約手順に従って必要事項を入力すればオンタイムで手続き完了です。同時にホテルのロケーションや施設、設備やサービスなどもしっかりチェック出来ます。またオンライン予約の客のみを対象にしたお得な割引やプロモーションなどもチェック出来ます。日本人に人気のホテルでは日本語サイトも開設しており、便利がいいです。ホテルの直接電話をして予約を入れることもできます。英語で充分ですが、英会話に自信のない人はファクスを送ると言う方法もあります。名前、住所、チェック
イン予定日、宿泊予定日数、宿泊人数、希望する部室のタイプなどを英語で書き、ホテル宛にファクスすれば、予約の確認書が返送されてくるはずです。これを持ってチェックインすれば、予約した、していないといったトラブルも避けられます。

ホテルのチェックインの方法は方の国と同じです。まずフロントで宿泊料金を聞き、希望に合った部屋があれば、宿泊カードに必要事項を記入してパスポートと入出国カードを提示します。予約してある場合は名前を告げてリストを確認してもらいます。部屋の中を見てから決めたいときは遠慮せずに申し出よう。もちろん気に入らない時ははっきり断ることです。ひとつのホテルの中で部屋はいくつかのグレードに分かれています。呼び方はホテルによってさまざまですが、高い順にスイート、デラックス、スーペリア、スタンダード、あるいは単にスイート、ファースト、セカンド、サードといった具合です。部屋の広さや設備、新館か旧館かなどによって当然料金も違ってくれます。

通常12:00までにチェックアウトをすればよいことになっています。通常それ以降は半日分、もしくは1日分の料金が加算されますが、深夜便利用の客のためにレイトチェックアウト(遅い時間にチェックアウトすること)を受け付けている所もあるため、ホテルに確認してみましょう。またチェックアウト後も無料荷物を預けてくれ、シャワー(客室のシャワールームとは別)などの施設を使わせてくれる所もあります。チェックアウト後も次の移動までに時間がある場合はホテルと交渉して見ましょう

カンボジアのホテル料金は日本や欧米に比べれば安いですが、カンボジアのほかの諸物価に比べると高いです。ホテル料金は基本的にはUSドル表示、USドル払いが標準です。都市部ではクレジットカードが使用可能(マスターかビザ、ホテルによってはアメリカン・エクスプレス、JCBなども可能)です。料金には基本的に10%の税金、ホテルによってはさらに5~10%のサービス料かかりますが、それらが最初から提示料金に含まれているのか、チェックアウト時に加算されるのか、事前によく確認しよう。朝食もホテルによって付いている所と別料金の所があります。一応どこのホテルでも料金表がありますが、料金はシーズンによって変わることがあります。例えばハイシーズンはグンと高くなったり、反対にオフシーズンはディスカウントしたりといった具合です。長期滞在する場合はミニホテルではこと前に値段交渉してみる価値があります。

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